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NASにお申し込み頂いたサロン様が、よりNASデータをご活用頂けるよう、NASでは、様々なコンテンツを展開していきます
まずは、基礎編として、ここではNASデータ結果を、サロン様の経営や、スタッフ育成にどう活かすか?の基本的な考え方を解説
今回は、第5回として、店販売上 【月間合計】を取り上げます
なお、基礎編の別の記事をご覧になりたい方は、下記をあわせてご参照ください
この記事では、サロン様のシステムとして、店販商品があるという前提で話を進めていきます
サロンによっては、そもそも店販商品がないという店舗もあると思います
しかし、この記事では、店販売上について取り上げるため、店販商品をおいているサロンであるということを前提として、解説をしていきます
店販売上 よりも、総売上を気にするべきじゃないの?
以前、別の記事でも取り上げましたが、
経営者が1番気になる数字である【総売上(月間合計)】は、実は、【総売上(月間合計)】は「結果」でしかありません
お客様の満足度 と
スタッフの頑張り
がうまく合致した結果、【総売上(月間合計)】があがるのです
もちろん、総売上は気にするべきですが、総売上を気にしていても、具体的に何をすればよいのか?が見えてきません
一方、今回、解説していく店販売上は、ネイリストごとの課題が見えやすく、具体的に対策を取りやすい項目と言えます
▼総売上の考え方については、こちらで解説しています
この記事では、店販売上 【月間合計】について、細かく見ていきますが、長くなるため、最初に結論を書きます
店販売上 【月間合計】結論
- お客様の事を本当に考えていくと、店販商品にいきつく
- ご帰宅後も、お客様とサロンをつないでくれる店販商品
- ネイリストにとって、店販売上は「チップ」
- 少子高齢化社会だからこそ、力を入れるべき店販売上
- まずは技術売上と再来店率、客単価をUPしてから、店販売上へ
- 絶対的な基準がないからこそ、相対的に見るしかない店販売上という指標
では、1個ずつ順番に見ていきましょう
店販売上はサロンネイリストにとって、チップである
店販売上について、個人的には、この一言に尽きると感じてるのが、
店販売上はサロンネイリストにとって、チップである
という言葉です
なぜ、こう感じるのか?は順にご説明しますが、その前に、まずは世の中の流れを見ていきましょう
ネイルサロンを経営する多くの経営者は、店販売上には、あまり注目していないのではないでしょうか?
サロン経営者が、店販売上に注目したくない理由1
インターネットがどんどん発達し、スマホもどんどん普及している現代において、買い物は非常に楽になりました
アマゾンや楽天などに代表されるECサイトで、クリックすれば、翌日には手元に商品が届いているのです
そして、価格も、「価格順に並び替え」ボタンを押すだけで、簡単に最安値のショップを見つけることができます
つまり、サロンで店販商品を揃えても、結局ネットとの価格競争になるため、利益につながらないと考えるサロン経営者が多いようです
サロン経営者が、店販売上に注目したくない理由2
サロン経営者が、店販売上に力を入れようと思わない理由の2つ目が、利益率です
どうしても、店販商品の場合、「仕入れ」が必要となります
一方で、サロン内で施術する技術メニューについては、材料の仕入れは必要ではありますが、店販商品に比べ、原価率が低く抑えられます
例えば、トリートメントで考えてみましょう
A:お客様にお買い上げ頂いて、ご自宅で使って頂く腕の保湿ケアトリートメント
B:店内で施術中の時間を使って、店内で行う腕の保湿ケアトリートメント
と、2種類あった場合、当然、原価率はAの方が高くなりがちです
どちらも、スタッフが店内でお客様に、お知らせ&おすすめしない限り、あまり出ないでしょう
となると、施術中の限られた時間を使って、スタッフになんの話をしてもらうか?という選択になります
Aの話をしたら、当然、Bの話をする時間はないでしょうし、その逆も同じ状況です
そうなると、サロン経営者としては、「Aよりも、Bをおすすめして!」とネイリストに指示を出すでしょう
このような背景があるために、多くのネイルサロンでは、あまり店販売上に注目していないのです
お客様の事を本当に考えていくと、店販商品にいきつく
しかし、このような考え方は、表面的であると言わざるを得ません
サロン経営の本質は、「お客様に永く通って頂くこと」であるはずです
ネイルサロンにいらっしゃる数時間の時間だけのことしか考えていないと、上記のような感覚になるのです
あなたのサロンのお客様は、ご自宅へ帰られた後、ご自身の爪を、手を、腕を、足を、どのようにケアしているのでしょうか?
何を使って、どうやって、どのくらいの頻度で、ケアをすれば、よりキレイになることができるのでしょうか?
せっかく、ネイルサロンに通って頂いているのなら、このようなアドバイスもしっかり行い、お客様が日常のケアで困らないよう、しっかりと店販商品のご案内もしていくべきではないでしょうか
お客様は、信頼信用しているネイリストから、モノを買いたい
もし、風邪をひいたら、あなたはどうしますか?
信頼しているかかりつけ医がいるのなら、そこで診断してもらい、薬を処方してもらうのではないでしょうか
いくら翌日届くからといって、楽天で市販の風邪薬を買うという方は、少数派だと思います
自分は、医療については、知識がある専門家ではないので、信頼している専門家の先生の意見を聞き、その先生が、おすすめしてくれる薬を使う
これが、大多数の人の思考です
ネイルサロンも、これと全く同じだと思います
お客様は、本当は、信頼しているネイリストから、いろいろな話を聞いて、自分に合っている商品を選んでもらって、それを使って、家でケアしたいと思っているのではないですか?
利益率が低いから、力を入れないというのではなく、より深い位置でのお客様満足を考えるなら、ぜひ店販売上にも注目していくべきなのです
ご帰宅後も、お客様とサロンをつないでくれる店販商品
上記のようにして、お客様のことを考えて、ネイリストが選んだ店販商品を、お客様にお買い上げいただけた場合、その後、何が起こるでしょうか?
お客様は、その店販商品をご自宅で使うたびに、担当ネイリストの事を思い出します
「ネイリストの○○さんが、教えてくれたコレを、言われたように使おう」
と、毎回、思い返すわけです
そして、一定の効果が出てきたら、次にお客様が感じられることは、
「ネイリストの〇〇さんに、教えてもらったコレを使って良かった」
という感情です
ネイリストとお客様は、周期が短くても3週間ほどに1回しか、顔を合わせることがありません
しかし、上記のように、店販商品をお買い上げ頂くことで、その3週間の間に、何回もお客様は、ネイリストの事を思い出すことができるのです
ネイリストにとって、店販売上はチップ
このように考えていくと、「ネイリストにとって、店販売上は、チップである」という考え方に行き着きます
突き詰めると、お客様は、その商品が欲しいから買うのではなく、信頼しているネイリストさんから教えてもらったから、買うのです
販売商品は、必ずしもネイルに特化する必要はない
そして、このような考え方の元、販売する店販商品を考えていくと、商品ラインナップは、決してネイルに特化している必要があるとは限りません
多くの美容室では、ヘアケアだけでなく、トータルビューティーグッツを販売
数年前から、多くの美容室では、ヘアケアだけでなく、
- フェイシャル
- ヘルスケア(各種サプリメント等)
- スキンケア(日焼け止め、乾燥ケア等)
など、様々なビューティーに関する商品の販売をスタートしています
「お客様のご自宅でのケアも、お手伝いする」
という発想になれば、このような考え方になるのも、うなずけます
美容室よりも、有利なネイルサロンという環境
実は、ネイルサロンという環境は、美容室に比べ、上記のようなトータルビューティーグッツを販売するにあたって、非常に有利な立ち位置にあると言われています
理由は簡単です
「ほとんど、女性しかいない空間で、女性同士が1対1で、数時間向き合う」
という空間は、ネイルサロン以外には、ほとんど存在しません
美容室やには、多くの男性スタッフがいるため、上記には当てはまりません
また、アイラッシュサロンや、エステサロンなども、女性のみの空間ではありますが、施術中、お客様が寝てしまうことが多いため、同じく当てはまらないのです
女性同士だから、長時間、一緒に顔を突き合わせるからこそ、おすすめできる商品があります
例えば、ダイエットやアンダーウェアに関する商品をラインナップに加えても、男性スタッフから、女性のお客様へは、なかなかご案内がしにくいものです
女性同士だからこそ、提案できる店販商品は、たくさんあるのではないでしょうか
少子高齢化社会だからこそ、力を入れるべき店販売上
今の日本の人口分布を考えると、実は店販売上こそ、これから力を入れていくべき項目といえるかもしれません
人口が増えていた時代は、集客を頑張っていれば、売上をUPさせていくことは可能でした
一方、これからの時代、どんどん日本の人口は減り続けます
政府が発表する人口統計よりも先に、美容人口(老人ホームなどに入っておらず、サロンまで足を運ぶことができる健康な女性数)は、どんどん減っているのです
そんな時代に売上をUPさせようと思ったら、集客し、客数を増やすよりも、客単価をUPさせた方が、比較的簡単に売上UPが可能です
では、技術売上だけで、客単価2万円を目指せるか?となると、非常に厳しいというのが、今のネイル業界だと思います
一方、店販売上であれば、可能です
「価格は2万円だけど、とびっきりのお客様にとって魅力的な商品」を見つけ、お客様にお買い上げ頂ければ、技術売上よりは容易に客単価をUPすることが可能なのです
まずは技術売上と再来店率、客単価をUPしてから、店販売上へ
ここまで読んで、
「よし!うちのサロンでも、来月から店販売上をUPしていこう!」
と思った経営者の方もいらっしゃるかもしれません
しかし、いきなり店販売上に力を入れるのは、ある意味では非常に危険です
ここでは、レストランを例に、ご説明します
皆さんが、レストランに行って、「チップを払いたいな」と思う瞬間って、どんな瞬間でしょうか?
「良いサービスを受けた時」
「食事が美味しかった時」
もちろん、上記のようなことは、最低条件として、必要だと思います
でも、一部の海外などのチップを払うのが当たり前の習慣があるエリアでない場合、上記だけでは、人は、チップを払いたいとまでは思わないものです
そうです
チップを払いたいと思う時とは、「感動した時」なのです
レストランで言うならば、
- 好き嫌いを配慮して作ってもらった特別メニューが非常に美味しかった
- (記念日などの)なにか特別なサプライズをしてもらった
など、特別な背景がない限り、人はチップを払いたいとは思わないのです
あなたのサロンでは、お客様に感動していただけていますか?
先程、「ネイリストにとって、店販売上はチップ」という話をしました
チップをもらえる条件は、ネイルサロンでも、レストランでも、大きくは変わりません
あなたのサロンのスタッフは、お客様からチップを頂けるレベルでしょうか?
もし、まだそのレベルにまで達していないというのなら、店販売上よりも先に
- 指名売上
- 再来店率
- 客単価
などの項目を見直すべきです
上記の項目がNASでも上位に来ているというのであれば、その段階で店販売上に注目するというのが、正しい手順といえると考えます
そもそも店販売上が高いか?低いか?の基準は?
絶対的な基準がな店販売上
では、一体、何を基準に、店販売上が高いか?低いか?を判定するべきなのでしょうか?
実は、店販売上については、絶対的な基準がありません
店販売上こそ、周りと比べることで、自分自身の成績を正しく見極めることができる指標なのです
日本全国や同エリア/同経験年数等での比較が必要
まずは、店内で、ご自身の指名売上が、周りのネイリストと比べて、高いのか?低いのか?を見てみましょう
もし、低いのなら、高い成績を残せているネイリストを研究してみましょう
そして、本来は、サロン内ではなく、日本全国や同エリア/同経験年数等での比較が必要です
NASでは、指名売上の項目も、日本全国や同エリア/同経験年数等ですべて順位付けもしていますので、簡単に比較ができます
ぜひ、ご活用ください
店販売上 【月間合計】結論
- お客様の事を本当に考えていくと、店販商品にいきつく
- ご帰宅後も、お客様とサロンをつないでくれる店販商品
- ネイリストにとって、店販売上は「チップ」
- 少子高齢化社会だからこそ、力を入れるべき店販売上
- まずは技術売上と再来店率、客単価をUPしてから、店販売上へ
- 絶対的な基準がないからこそ、相対的に見るしかない店販売上という指標
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