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NASにお申し込み頂いたサロン様が、よりNASデータをご活用頂けるよう、NASでは、様々なコンテンツを展開していきます
まずは、基礎編として、ここではNASデータ結果を、サロン様の経営や、スタッフ育成にどう活かすか?の基本的な考え方を解説
今回は、第4回として、指名売上 【1時間あたり】を取り上げます
なお、基礎編の別の記事をご覧になりたい方は、下記をあわせてご参照ください

この記事では、サロン様のシステムとして、指名予約を受け付ける事を前提として、解説していきます
サロンによっては、そもそも指名を受け付けていないという店舗もあると思います
しかし、この記事では、指名売上について取り上げるため、指名予約を受け付けているサロンであるということを前提として、解説をしていきます
この記事で取り上げるように、指名予約を受け付ける事によって、サロン全体に大きなプラスをもたらすことができますが、予約管理上、ある程度のデメリットが出てくる可能性もあります
そのため、現在、指名予約を受け付けていないサロンが、システム変更し、指名予約を受け付けるようにする場合、事前に様々な準備、検証が必要となる場合が多いため、ご注意ください
指名売上 よりも、総売上を気にするべきじゃないの?
以前、別の記事でも取り上げましたが、
経営者が1番気になる数字である【総売上(月間合計)】は、実は、【総売上(月間合計)】は「結果」でしかありません
お客様の満足度 と
スタッフの頑張り
がうまく合致した結果、【総売上(月間合計)】があがるのです
もちろん、総売上は気にするべきですが、総売上を気にしていても、具体的に何をすればよいのか?が見えてきません
一方、今回、解説していく指名売上は、ネイリストごとの課題が見えやすく、具体的に対策を取りやすい項目と言えます
▼総売上の考え方については、こちらで解説しています

この記事では、指名売上 【1時間あたり】について、細かく見ていきますが、長くなるため、最初に結論を書きます
指名売上 【1時間あたり】結論
- 指名売上はサロンネイリストの本当の実力が測れる指標である(指名売上【月間合計】でも記載した内容)
- スタッフ指導に活用して欲しい指名売上【1時間あたり】
- 指名売上【1時間あたり】が高いネイリストは生産性が高い
- でも、高すぎても良いとは言い切れない指名売上【1時間あたり】という指標
- 絶対的な基準がないからこそ、相対的に見るしかない指名売上【1時間あたり】
では、1個ずつ順番に見ていきましょう
サロンネイリストの本当の実力が測れる指標「指名売上」
この段落は、指名売上【月間合計】でも記載した内容となります
すでに、指名売上【月間合計】をご覧になっている方は、この段落を飛ばしてください
ネイリストが頑張らなくても、総売上がUPすることがある
実は、総売上という指標は、ネイリストの頑張りに関係なく、アップしたり、ダウンしたりする場合があります
例えば、例年、2月よりも3月の方が、サロンの総売上はアップしやすい傾向があります
これは、2月よりも3月の方が、営業日数も多いですし、繁忙期ですので、そうなりやすいというわけです
決して、全国のネイリストさんが、2月よりも3月、頑張っているから、総売上がアップするというわけではないのです
また、同様に、今まで集客のための広告を出していなかったサロンの経営者が、新たに広告媒体と契約し、集客の広告をスタートすると、その結果、客数が増え、サロンの売上がアップすることがあります
これも、先程の2月、3月の話と同様に、「そのサロンのネイリストが頑張ったから」とは言いにくい事例の1つではないでしょうか
このように、サロンの総売上という指標は、ネイリストの頑張りに関係なくアップしたり、ダウンしたりする場合があるため、単純に総売上だけを見て、そのスタッフを評価したり、教育のために活用したりすることは難しいのです
では、ネイリストの実力は、何で考えるべきなのでしょうか?
サロンネイリストの実力は「お客様満足」で測るべき
- コンテストで入賞する
- 認定講師の資格を取得する
といったことは、もちろん、素晴らしいことですが、このような実績を積んだからと言って、そのネイリストやサロンの売上が、伸びるとは限りません
なぜなら、コンテストで入賞するクリエイティブな実力や、認定講師としての人に技術を教える実力は、日々のサロンワークとは、関係ない部分も多いからです
サロンで、目の前にいらっしゃるお客様を対応し、お金を頂くという、サロンネイリストとしての本来の仕事に注目して、考えた場合、サロンネイリストの本当の実力というのは、お客様の満足度で評価されるべきです
少し極端ですが、
- 経験20年、認定講師資格も持つが、態度が横柄でお客様からのクレームが多いネイリストAさん
- 経験2年、まだ2級までしか持っていないが、抜群の接客でお客様の心を掴むネイリストBさん
と、2名のネイリストがいた場合、「サロンネイリスト」としての評価は、Bさんの方を高くしてあげるべきです
資格や経験年数は、お客様から見れば、直接的には関係なく、よりお客様を笑顔にすることができるネイリストこそ、高い評価を得るべきなのが、サロンワークだからです
そして、サロンネイリストとして、お客様から、高い評価をいただけているのか?
を測るための良い指標となるのが、指名売上なのです
指名売上【1時間あたり】と、指名売上【月間合計】の見方の違い
NASでは、指名売上【1時間あたり】と、指名売上【月間合計】と2つの指標を出していますが、それぞれ、どのような特徴があり、どのように考えていけば良いのでしょうか?
基本的な考え方は、総売上【月間合計】と、総売上【1時間あたり】の見方と同じです
月間合計の数値が、経営者としては気になるわけですが、月間合計には、生産性の意味は含まれません
つまり、労働時間が多くなれば、ある程度までは自然に総売上【月間合計】があがっていくのと同じように、指名売上も労働時間が長いスタッフの方が、短いスタッフよりも、【月間合計】については、あがりやすくなる傾向があります
スタッフ教育には、【1時間あたり】を使うべき
例えば、あるサロンに、下記のようなAさん、Bさんが所属していたとします
指名売上【月間合計】 | 月間総労働時間 | |
フルタイムスタッフ店長Aさん | 20万円 | 180時間 |
パートタイムスタッフBさん | 2万円 | 12時間 |
Aさんはフルタイムですから、月間の労働時間も多く、その結果、指名売上【月間合計】も高くなっています
一方、パートタイムスタッフのBさんは、週1回(月に4回)の勤務で、勤務時間も短いため、労働時間も指名売上【月間合計】も少ない(短い)状況です
このようなスタッフAさん、Bさんがいて、指名売上を伸ばしたいと思った場合、どのように教育すれば良いのでしょうか?
ここではAさんが、フルタイムスタッフであり、かつ同店の店長であり、更に、同店で最高の指名売上を持っているスタッフだと仮定します
多くのサロンでは、このようなスチュエーションの場合、Aさんを指導しようとはしません
なぜなら、Aさんは店長であり、店内でhさ、最高の指名売上を持っているため、本人にも「自分自身がもっと成長しなければいけない」という意識がない場合が多いのが1つ目の理由です
そして、2つ目の理由は、Aさんのような立場のスタッフは、通常、自分自身の成長のために時間を割くよりも、後輩や部下の指導にあたることが多いためです
上記のサロンでも、このような理由から、Aさんではなく、Bさんに対して、「あなたは月に2万円しか指名売上がないんだから、もっとUPできるように頑張りなさい」と指導をしていました
しかし、本当にそれで正しいのでしょうか?
指名売上【1時間あたり】は、Bさんの方が高い
ここで、先程の表に、指名売上【1時間あたり】もプラスして、改めて見てみましょう
指名売上【月間合計】 | 月間総労働時間 | 指名売上【1時間あたり】 | |
フルタイムスタッフ店長Aさん | 20万円 | 180時間 | 1111円 |
パートタイムスタッフBさん | 2万円 | 12時間 | 1666円 |
指名売上【1時間あたり】を見てみると、Bさんの方が高いことがわかります
つまり、Bさんの指名売上【月間合計】が低かったのは、決してBさんの実力不足なわけではなく、そもそも、Bさんの労働時間が短い事にも要因があると考えるのが妥当です
このサロンの場合、本当に指導するべきなのは、Bさんではなく、指名売上【1時間あたり】が低いAさんではないでしょうか?
Aさんは、フルタイム勤務なのですから、時間の制約があり、指名客が増えないということも考えにくいですし、実力をつけることで、Bさんのようなパートタイムスタッフとは違い、どんどん、指名売上【月間合計】も上がっていく可能性もあるのですから
指名売上【1時間あたり】が高いネイリストは生産性が高い
上記の例のように、指名売上【1時間あたり】が高いネイリストは、生産性が高いといえます
これは、何も指名売上に限った話ではなく、総売上などにも言えることではありますが、総売上の場合は、本人の実力ではなく、繁忙期なのか?閑散期なのか?スタッフは足りているのか?などの店の状況等によっても、1時間あたりの総売上は変わってきます
一方、指名売上【1時間あたり】については、サロンの状況(繁忙期なのか?閑散期なのか?スタッフは足りているのか?など)には、あまり左右されず、本人の実力が、そのまま反映しやすい指標となります
スタッフの成長にお悩みのサロンほど、指名売上【1時間あたり】に注目し、スタッフ指導に活用してみてはいかがでしょうか?
でも、高すぎても良いとは言い切れない指名売上【1時間あたり】という指標
実は指名売上【1時間あたり】という指標は、NASで取り扱っている指標の中でも、特殊な部分があります
サロン経営の面から考えた時に、指名売上【1時間あたり】は、高ければ高いほど良いとは言い切れない部分があるのです
ここでは、例として、先程のサロンに勤務していたBさんの2年後の姿を見てみましょう
先程は、指名売上【1時間あたり】が1666円しかなかったBさんですが、その後、サロンからの指導の元、本人も努力を重ね、非常に高い指名売上【1時間あたり】を出せるようになりました
指名売上【月間合計】 | 月間総労働時間 | 指名売上【1時間あたり】 | |
パートタイムスタッフBさん | 12万円 | 12時間 | 10000円 |
2年前は、2万円だった指名売上【月間合計】が、12万円にまで伸びているので、素晴らしい結果です
Bさんが頑張って、成果を出しているのは間違いありませんし、このような状況になったのは、Bさんにとっても、サロンにとっても喜ばしいことです
では、この先、更に成長していくためには、どうしたら良いのでしょうか?
サロンの客単価によっても、変わってきますが、現在、指名売上【1時間あたり】が10000円というのは、上限に近い数値だと思われます
つまり、Bさんの予約は、いつも朝から晩まで指名客で埋まっているはずです
そのような状況でなければ、これ以上、Bさんが自分自身の指名売上の成績をアップしようと思うと、労働時間を増やすしかありません
しかし、Bさんは、家庭の事情により、これ以上、労働時間を増やせない状況です
その結果、何が起こるか?
Bさんは、朝から晩まで指名客を担当しているわけですから、サロンに初めていらっしゃったお客様(新規客)は、Bさん以外のスタッフが担当することになります
このサロンで、指名売上【1時間あたり】が1番高いのはBさんです
これは言い換えるならば、Bさんがお客様を担当した方が、顧客満足度が高く、その結果、Bさんを指名したいと思うお客様が増えているということです
サロンとしては、新規客に「このサロンは良いな。また来たいな」と思って頂きたいはずです
そして、ビジネスの面から考えると、そうお客様に感じさせることができる確率が高いスタッフに、より多くの新規客を担当して欲しいと思うはずです
しかし、上記の通り、Bさんの指名売上【1時間あたり】が非常に高い状態だと、Bさんは新規客を担当するヒマがなくなり、サロンにいらした新規客は、Bさん以外のスタッフが担当するしかない状況なのです
このように、指名売上【1時間あたり】という指標は、高ければ高いほど良いとは言い切れない部分があります
サロン全体でどうなのか?
配属スタッフの成績の差は、どのくらいあるのか?
など、様々な角度から合わせて考えていく必要があると言える指標なのです
絶対的な基準がないからこそ、相対的に見るしかない指名売上【1時間あたり】
絶対的な基準がない指名売上
では、一体、何を基準に、指名売上が高いか?低いか?を判定するべきなのでしょうか?
実は、指名売上については、絶対的な基準がありません
指名売上こそ、周りと比べることで、自分自身の成績を正しく見極めることができる指標なのです
日本全国や同エリア/同経験年数等での比較が必要
まずは、店内で、ご自身の指名売上が、周りのネイリストと比べて、高いのか?低いのか?を見てみましょう
もし、低いのなら、高い成績を残せているネイリストを研究してみましょう
そして、本来は、サロン内ではなく、日本全国や同エリア/同経験年数等での比較が必要です
NASでは、指名売上の項目も、日本全国や同エリア/同経験年数等ですべて順位付けもしていますので、簡単に比較ができます
ぜひ、ご活用ください
指名売上 【1時間あたり】結論
- 指名売上はサロンネイリストの本当の実力が測れる指標である(指名売上【月間合計】でも記載した内容)
- スタッフ指導に活用して欲しい指名売上【1時間あたり】
- 指名売上【1時間あたり】が高いネイリストは生産性が高い
- でも、高すぎても良いとは言い切れない指名売上【1時間あたり】という指標
- 絶対的な基準がないからこそ、相対的に見るしかない指名売上【1時間あたり】
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