NASデータの見方/考え方①【総売上(月間合計)】

NASにお申し込み頂いたサロン様が、よりNASデータをご活用頂けるよう、NASでは、様々なコンテンツを展開していきます

まずは、基礎編として、ここではNASデータ結果を、サロン様の経営や、スタッフ育成にどう活かすか？の基本的な考え方を解説

今回は、第1回として、【総売上(月間合計)】を取り上げます

経営者が1番気になる数字、それが【総売上(月間合計)】

経営者であれば、誰しもが、1番気になるのが、【総売上(月間合計)】です

サロン店舗全体として、【総売上(月間合計)】が上がっていなければ、スタッフにお給与を払ったり、家賃や材料の支払いなどもできません

また、ネイリスト個人個人で見ても、【総売上(月間合計)】が上がっているスタッフを評価してあげたいし、上がっていないスタッフには、何らかの教育が必要だと考えるわけです

このような背景を考えると、NASのデータを見た時に、

「最初に目が行くのが、【総売上(月間合計)】の項目だ」

という、経営者の方も多いのではないでしょうか？

【総売上(月間合計)】を1番、重要視するべきか？

では、サロン運営や、スタッフ教育において、【総売上(月間合計)】を1番に考えて、1番、重要視するべきなのでしょうか？

NASは、ご参加頂いているサロンが、より良い結果になるよう伸びていくことができるツールとして、ご活用頂きたいと考えいます

「より良い結果」というのは、もちろん、最終的には【総売上(月間合計)】を指します

ネイリスト様も成長して、個人個人の【総売上(月間合計)】もアップしたし、店舗全体としても、NASを活用した結果、【総売上(月間合計)】が上がった

という状態になって頂きたいのです

しかし、、、

【総売上(月間合計)】は「結果」でしかない

経営者が1番気になる数字である【総売上(月間合計)】ですが、実は、【総売上(月間合計)】は「結果」でしかありません

お客様の満足度　と

スタッフの頑張り

がうまく合致した結果、【総売上(月間合計)】があがるのです

つまり、「売上をあげよう！」という目標を掲げても、それは「結果」に対しての目標でしかなく、「売上あげるために、何をするのか？」という細かな行動目標が必要なのではないでしょうか？

【総売上(月間合計)】が上がらないネイリスト/サロンには、必ず原因がある

【総売上(月間合計)】が上がらないネイリストやサロンには、必ず何らかの原因があります

NASのデータを見ていけば、必ずその原因が突き止めるようになっています

ここから、細かく、その原因を見ていきますが、長くなるため、最初に結論を書きます

【総売上(月間合計)】の結論

では、1個ずつ順番に見ていきましょう

お客様の数が、そもそも少ない場合

【総売上(月間合計)】が上がらない理由の1つに、「客数」が少ないことがあげられます

しかし、客数が少ないと、一言で言っても、その原因は様々です

・客数が少ないのは、あなたのお店だけですか？　今だけですか？？

客数が少ないのであれば、

・それは自店だけがそうなのか？もしくはエリア全体でそうなのか？

・また、閑散期だから少なかったのか？時期に関係なく少ないのか？

などは、自店の結果だけでは、正しくわかりません

他店と比較していくことで、初めて明らかになるのです

・顧客様が減ってきていませんか？

お客様のリピート率は、どうでしょうか？

顧客様が減ってきているということは、サロンとして危険信号です

競合他店がエリアに出店して、そちらに流れている可能性はありませんか？

同エリア内の競合他店の状況と比べることで、これらが明らかになってきます

・スタッフ数に対しての客数は適正ですか？

スタッフ数が多いサロンや規模が大きいサロンの方が、個人経営のサロンよりも、客数が多くなるのは当たり前です

しかし、「スタッフ1名1時間あたりの客数」という指標で比べた時には、サロンの規模関係なく、スタッフ数に対しての客数が算出できます

もし、現在のスタッフ数に対して、客数が足りない状況であるならば、新たな新規客獲得を検討する必要があります

・新規客獲得のために、有料の広告媒体を契約しますか？

ホットペッパーなどの広告媒体は、どれも有料ですし、年間の契約などが必要になる場合も多いようです

また、広告媒体を通じて集客した場合、なかなか固定客にならないというお声も、よく耳にします

固定客になりにくい有料での広告媒体を検討する前に、まずは、今の顧客様のお知り合いをご紹介頂けるようにしてみてはいかがですか？

お客様は十分に集客できているが、客単価が低い場合

「客数は、十分だけど、【総売上(月間合計)】が上がらない」

という場合、客単価が低い可能性が考えられます

しかし、客単価が低いと、一言で言っても、その原因も様々なのです

・コンセプトとして狙っている客単価を獲得できていますか？

「うちのコンセプトは、高級店を目指しているから、エリアでは「上の中」くらいの料金設定をしている」

というサロンがあるとします

このサロンが、本当にエリア内で「上の中」の客単価を獲得できているのか？

は、エリア内の競合他店と比較しなければわからないのです

・客単価が低いのは、技術料金ですか？店販商品ですか？

客単価が低い原因は、技術料金が安いからとは限りません

もしかしたら、競合他店は、ネイルの技術だけでなく、「店販商品」も一緒にお客様に販売している結果、客単価が高くなっている可能性もあるのです

あなたのお店の店販商品は、時代にマッチした適正な品揃えになっていて、適正価格ですか？

所属されているネイリストは、お客様にあった店販商品をご提案できていますか？

・経験年数に応じた客単価を獲得できていますか？

一般的に、経験年数が短いネイリストほど、客単価が安くなる傾向があります

経験年数が長くなれば、ご提供できるデザインや、ご提案できる内容の幅が広くなる結果、自然と客単価もアップしていくためです

所属ネイリストは、ご自身の経験年数に応じた客単価を獲得できていますか？

これは、同じ経験年数同士で比較しなければ、正しい結果は見えてこないのです

客数も十分、客単価も高いけど、【総売上(月間合計)】が上がらない場合

客数も客単価も十分だけど、【総売上(月間合計)】が上がらないという場合、考えられる原因は2つです

・【総売上（1時間あたり）】は、適正ですか？

例えば「ワンカラー、オフあり」の新規客の場合、施術時間は何分で設定していますか？

また、その設定時間は、エリア内では、平均なのでしょうか？

もしくは長いのでしょうか？

あるいは短いのかもしれません

・回転系の速さ重視のサロンを目指すのか？

・1人のお客様に対してじっくり施術する高級店を目指すのか？

などのコンセプトによっても変わってきますが、先述の客単価と同じく、「狙っている設定時間」がコンセプトに合致していなければ、結果として【総売上（1時間あたり）】が悪化してきます

・スタッフ数は足りていますか？

・客数も十分

・客単価も適正

・【総売上（1時間あたり）】も狙った通り

だけど、【総売上(月間合計)】が上がらないという場合、残る原因は１つしかありません

店舗の規模やお客様のニーズに対して、スタッフ数が足りていないのです

何らかの方法で、新たにスタッフを獲得できるように、動いていく必要があります

では、何人、スタッフを獲得しますか？

もし、「平日の昼間だけ働けます」のような制限のあるスタッフから応募があった場合、採用しますか？

このような細かい戦略は、データを元に、

「今の客数や、【総売上（1時間あたり）】であれば、あと○時間、働いてくれるスタッフがほしい」

のような具体的なデータを元にした戦略がなければ決めることは難しいはずです

つまり、スタッフを採用するにあたっても、NASのデータはご活用頂けると思います

【総売上(月間合計)】の結論

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